Gビズとe-GOVがすごくわかりにくい!
電子申請というと聞く2つの言葉。それが「GビズID」と「e-GOV」。
GビズIDとe-GOV電子申請の違いがすごくわかりずらいです。さらに電子証明書まで加わって、もう手続きする前からうんざりの方も結構多いかも。
ここではその違いをできるだけ簡単にご説明します。
GビズIDとは?
GビズIDには「プライム」と「エントリー」の2種類がありますが、ここでは「プライム」の方をご説明します。
GビズIDは簡単にいうと、マイナンバーカードが現実世界の身分証明書、GビズIDはネット内での身分証明書みたいなものです。このIDを通して作成された申請書は、その本人が申請したものとして認められます。
このGビズIDは国がオフィシャルで認めており、全ての電子申請をこのIDで行えるようにしようとしております。
ですのでこのIDを作成すれば、ほとんどの電子申請に対応できるといっても過言ではありません。
作成する方法自体はそんなに難しくはないのですが、本人確認にマイナンバーカードもしくは印鑑証明書を郵送するなど、IDが発行されるのに厳重な本人確認が要求されています。
電子申請をするならGビズIDでほぼ対応できるので、作っておきましょう。
e-GOV電子申請とは?
e-GOV電子申請は行政手続きを電子申請でできるものを集めたサイトです。このサイト上でも「e-GOVアカウント」というものが作成できるため、先の「GビズID」と対比してややこしい感じになってます。
つまり「GビズID」をもっていれば、「e-GOVアカウント」をもっていなくても、申請手続きをすることが可能です。逆に「e-GOVアカウント」はe-GOV電子申請のサイト内に限って申請することができ、その他の電子申請には利用できません。
では簡単にまとめます。
GビズID → e-GOVを含むほぼすべての行政の電子申請で使えるID(アカウント)。
e-GOVアカウント → e-GOVサイト内だけで使えるアカウント。
e-GOV電子申請 → 行政の電子申請の一部を集めたサイト。他には建設業の許可申請のサイト、自動車保有関係手続 のワンストップサービス(OSS)、税務署、地方自治体のサイトなど様々な行政の電子申請のサイトが存在する。
だいたいイメージつかめていただけましたでしょうか?
GビズIDを作成して、必要な電子申請ができるサイトにいき、GビズIDを使って電子申請するというのが基本的な流れです。
e-GOV電子申請のサイトは、国の電子申請における中心的役割を担うようになっていくのではないかと思います。
電子証明書とは?
GビズIDより厳格に本人であることの証明が必要な場合は、電子証明書というものを発行して、自身が申請している本人であることを電子認証局というものを通じて証明してもらう必要があります。
非常に重要な書類には実印が必要であるのと同じように、電子証明書というのはネットでの実印に相当します。
普通に申請する上で必要となるのは、厚生労働省関係の雇用や保険に関する手続きで、それ以外に必要となる場合は、士業による代理申請の場合が多いのではないかと思います。
GビズIDやe-GOVアカウントは無料で作れて、維持費も無料ですが、こちらの電子証明は基本有料となっていますので、そういう意味でも使われているところは限られています。
まとめ
GビズIDとe-GOV電子申請の関係性の理解に少しでも役立ってもらえましたら幸いです。
最後にGビズIDの使える省庁や自治体の一覧をGビズIDのサイトからリンクを貼っておきますので、参考にしてください。