国税庁の令和7年度予算概算要求(酒類業振興関係)の概要を見ますと、来年度も引き続き酒類業振興支援事業費補助金が実施されるようです。しかも今回は前年度よりも予算増額しての募集となりそうです。
参考までに今年度(募集は終了しております)の募集要項から概要を作成しましたので、御覧ください。
令和6年度第3期酒類事業者向け支援補助金のご案内
日本の酒類業界の発展を支援する補助金制度についてご紹介します。国税庁が実施する本補助金は、日本産酒類の輸出拡大や酒類業の経営改革を促進することを目的としています。
目次
申請期間
- 受付期間:令和6年8月1日(木) 〜 9月11日(水)
- 郵送の場合は締切日必着、電子メールの場合は締切日までの受信分が有効
補助金の種類と内容
1. 海外展開支援枠
- 補助率:補助対象経費の2分の1
- 補助上限額:1,000万円(下限:50万円)
- グループ申請の場合は最大1,500万円まで
- 対象となる取組例:
- 海外向けブランド戦略の構築
- 海外市場向けの新商品開発
- 酒蔵ツーリズムの推進
- インバウンド観光客の受入環境整備
2. 新市場開拓支援枠
- 補助率:補助対象経費の2分の1または3分の2(小規模事業者の場合)
- 補助上限額:500万円(下限:50万円)
- 対象となる取組例:
- 差別化された新商品の開発
- 新たな販売手法の導入
- ICT技術を活用した製造・流通の効率化
申請資格
- 酒税法に基づく酒類の製造免許または販売業免許を持つ事業者
- 複数の事業者によるグループ申請も可能
補助対象期間
交付決定日から令和7年2月28日(金)まで
注意点
- 交付決定前に発注・契約した経費は補助対象外
- 補助事業完了後5年間は事業化状況の報告が必要
- 設備投資のみの事業は評価が劣後
第3期公募要領
この補助金について
令和6年度は3期に分けて募集が行われました。第1期、2期については「2.新市場開拓支援枠」のみで、第3期から「1.海外展開支援枠」が追加されました。
どの期でも募集期間は1ヶ月と短くなっています。どちらに補助金を使うにしても、公募が開始されてから準備していたのでは間に合わないと思いますので、早めの準備をおすすめします。もちろん補助金ですので、採択されて開始決定がでるまで、補助金を使える経費の使用は差し控えてください。
申請期間の中で郵送もしくは電子メールでの応募となっておりますが、令和7年度からはjgrantsの利用が明言されていますので、gbizIDの取得を先に済ませておくのがよいとおもいます。
jGrants(Jグランツ)による運用について